[留め書] |
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愛媛県南予の乾燥肌
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10月になり、空気が乾燥し、冷たい風が吹き始めると、肌がかさついてくる季節になります。“乾皮症”です。“かさついて痒みが出て、掻いているとなおひどくなる。夜に特に痒みが出て、寝るのに困る。”というふうに症状が進み、“皮脂欠乏性皮膚炎”となります。肌が乾燥しやすいお年寄りやアトピー皮膚の方によく見られます。それ以外にも、体を熱心に洗われる方にこの疾患がみられます。
乾皮症が発生する要因として、個人の肌の性質・体の洗いすぎのほかに、地域の環境があります。
まず、一日の気温差が大きいと空気も乾燥し、肌も乾燥してしまいます。次に水も大きな要因です。温泉に入った後で、さっぱりする温泉もあれば、しっとりする温泉もあるのは、皆さん体験済みのことでしょう。地域の水の質によっては、乾燥肌に悪いところもあります。
愛媛県南予の大洲市・内子町・西予市地方は、内陸のため寒暖の差が大きく、空気は乾燥しています。さらに肱川の水は、飲料用としてはたいへんおいしいのですが、肌を乾燥させます。転居されて南予に来られた方が、冬になるとかさかさになり、“今まではこんなことはなかった。”と訴えられるのはこれらのことが原因です。
治療は、スキンケアが基本です。かさかさのところは洗わない、お風呂から出たら保湿剤を外用します。可能でしたら、部屋に加湿器を使用し、お風呂では乾燥肌用の入浴剤を使うなどの方法もあります。しかし、加湿器は結露の原因になりますし、入浴剤でにきびは悪化します。スキンケアでも良くならないときには、医学的な治療が必要になります。そのような方は皮フ科を受診してください。炎症や痒みを抑える薬を塗ったり飲んだりして、生活が快適になります。
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