[留め書] |
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スギ花粉皮膚炎とは |
春先に、まぶたがかゆく、あかくなってきたという方は“スギ花粉皮膚炎”かもしれません。スギ花粉皮膚炎はその病名のとおり、スギ花粉による“かぶれ”です。“え、そんなものにかぶれるの?”と思われる方もいるでしょうが、頻度の高い疾患です。
まぶたは皮膚が薄いため、大変かぶれ易く、まぶただけの症状の方がほとんどですが、時には、頬部、顎下部にもかゆみがでます。花粉症を合併する患者様もおおくおられます。日によって症状の程度が違うことも多く、花粉のたくさん飛ぶ日には症状が強く、少ない日には軽くなります。
診断を確定する検査は、花粉の成分を皮膚に貼って紅くなるかを調べます。この検査は72時間風呂に入れないのが欠点で、進んで検査を受けられる方はいません。
治療は外用剤が主体となります。ステロイド眼軟膏や免疫調整外用剤が用いられます。免疫調整外用剤は副作用もすくなく、長期の使用ができ、花粉皮膚炎の治療の主役になっていますが、妊婦さん・授乳婦さんには使用できません。また、時には内服薬も併用しなくてはいけない患者様もいらっしゃいます。
来年も再発する可能性がありますが、少しの治療で快適な春がおくれます。
まぶたのかゆい方、皮膚科へどうぞ。
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